WALKMAN使いとしてiTunesからXLD & Swinsianへの移行 -アートワークの取り込みが特殊?-
先日購入したWALKMANを使用するにあたって、”音楽管理ソフトは何を使うか”を考えました。 私と同様にMac環境でWALKMANの使用を考えている人に向けて、備忘録も兼ねて書いていきます。
Mac環境ではWindowsと違い、WALKMANと同期できるソフトが無いといって良いでしょう。 SONYが案内しているContents Transfer for MacはうちのCatalina Macでは動きませんし・・・。 そのためMacからWALKMANにはファイラーでD&Dで追加します。 www.sony.jp
あとは音楽管理を効率よく行うために、音楽管理ソフトを考えます。iTunes以外で・・・。
ATRACかFLACか
まず音楽管理ソフトの選定をする前に、"なぜiTunesではいけないのか"について説明をば。 良い音質で音楽を聴きたいと思うならば、CD音源とほぼ同等の音質を得られる非可逆圧縮された音源が必要です。Apple謹製のiTunesで扱うことができる非可逆圧縮形式はALACのみです。この形式はオープンソースなので現在では多くの音楽プレーヤーがATRACに対応しています。 ただ、ハイレゾの音楽を扱うストアで楽曲を購入するとFLACファイルであることが多々あります。そしてiTunesはFLACファイル非対応なのでライブラリに表示されません。 iPhone自体はiOS11からFLACに対応しているのに同期側のiTunesが対応していないのは不思議です・・・。 FLACが扱えるMacアプリケーションでないと、今まで蓄えてきた音楽ファイル(MP3やALACファイル)とハイレゾ音源のFLACファイルを一括管理できないのです。
Swinsianが良さそう
今回の記事作成にあたり、以下の記事をかなり参考にしました。 www.phileweb.com
こちらの記事で紹介されていたソフトがSwinsian。日本語版はなく英語表記のみです。 30日間の無料体験版があります。価格は$24.95、日本円で3000円くらい。 www.swinsian.com
FLACをはじめ、多くのファイル形式に対応しています。
Supports Flac, MP3, AAC, ALAC, Ogg Vorbis, WMA, WAV, Opus, AC3, AIFF, MusePack, DSF, and APE.
インストールするとiTunesからライブラリのインポートするか聞かれます。プレイリストもそのままインポートできるようです。参考に私のSwinsianの画面を。
左側のペインにライブラリやプレイリスト、中央はアーティスト・アルバムタイトルとジャケット、選択中のアルバム等の楽曲リストが表示されます。 楽曲IDタグもこの画面で編集できます。アルバムジャケットについては”引っ掛け”があり、注意が必要です(後述) iTunesを使い慣れているなら、問題なく使用できそうです。
CDの取り込みは別ソフトが必要
SwinsianにはCDからのリッピング機能がないため、別のソフトでリッピングする必要があります。上記でSwinsianを紹介していた記事ではXLDを紹介していました。かなり有名なソフトのようです。日本の方が作成されています。 tmkk.undo.jp
CDを読み込むと、インターネット上からアーティスト情報などのタグを拾ってきてくれます。アートワークもこの画面で適用できます。私はAmazonの商品ページにあるジャケット写真を保存して貼り付けています。
CDを取り込む際のフォルダ名やファイル名も設定できます。私はiTunesと同じアーティスト名→アルバム名→曲ファイルという階層にしたかったので、下図のような設定にしています。
FLAC以外の拡張子にしたい場合は設定画面から変更できます。設定の細かい部分は理解していないので、拡張子をFLACに変更した以外はデフォルトで使用しています。 また、SwinsianにはFolder wathcingという機能があり、指定したフォルダに楽曲ファイルが追加されると自動でライブラリに登録されます。 管理ソフトとして必要な機能を備えていますね。
Swinsianでアートワークを取得してもWALKMANで表示されない!
さあ音楽ファイルをWALKMANに入れて聴こう!としたときに、アートワークが表示されないアルバムがいくつかあるのを発見しました。 見るとiTunesを使用していた頃に、iTunesで取り込んだ楽曲のようです。Swinsian上ではアートワークが表示されているのに何故?と思っていたら、原因が分かりました。 Swinsianでは楽曲を右クリックしたあとに"Fetch Album Art(アルバムアートワークの取得)を"クリックすればアートワークが変更されます。ただこの変更はSwinsianのライブラリのみに適用されているようで、実際のファイルタグのアートワークは変更されません。 つまり、Fetch Albym Artでアートワークを取得しても、実際は楽曲ファイルのタグにアートワークが書き込まれたわけではないので、WALKMAN上で表示できていなかったのです。
アートワークをタグに書き込むには、Swinsianの右下に表示されているアートワーク部分に画像をD&DすればOKです。
MacでのWALKMAN使用環境が整いました。
これでCDをXLDでリッピング(&IDタグ修正)→Swinsianで音源管理→WALKMANにファイラー経由で転送というフローが完成しました。しばらくはこの流れでやっていこうと思います。 アートワーク表示の取り込みについては、WALKMANで確認して反映されていなかったら逐次修正しています。これがちょっと手間ですが。
Swinsianは有料である点と英語表示であるのがやや難点ですが、Macの音楽管理ソフトとして完成度の高いソフトだと思います。無料体験版がありますし、ちょっと使ってみて良いと思ったら購入するのが良いと思います。